ある寒い日に想ったこと
家の周辺のお気に入り散歩道は、ちょっとジブリアニメのトトロの森のような小道があって、そこにはたくさんの植物や木々が茂っている。
そこには手入れされてない分、ワイルドで自由な椿が、誰のために咲いてるでもなく存在していて
冬のぐっと緊張した寒い朝の空気の中で、なぜだか、とても美しく感じる。
その美しさに力をもらい、腹にぐっと力を入れて、自分の大切にしたいことを思い出す。
私は想いをテーマに作品を作り続けてきた。いろんな寄り道をしても、やはり自分の一生のテーマはこれなんだなと思う。最近クライアントさんの大切な想いをヒアリングさせてもらって、その時、何気ない思い出でもその人に宿る想いこそが、心の宝石なんだというイメージが浮かんだ。だから私は、宝石のような鉱物や自然物からできた顔料を用いて色彩画という形に具現化してるんだと、再度腹落ちしたのであった。すでにわかってそうなことでも、長年続けてると少しぼやけてしまう。定期的に立ち止まって、確認する時間を取るのも無駄じゃないなと思った。